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賃貸物件を借りる時は礼金2か月払うのがオススメ!

2024/03/06
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賃貸物件を借りる時に払う敷金・礼金

最近は人口減少や新築アパートの乱立で競合物件が増え、「敷金・礼金が0円」の募集広告やCMを見かけることが多くなりましたが、全ての物件で0円というわけではありません。

どっちがお得なのか迷いますよね。

私は払うプラン方が良い場合が多いと考えています。

アパート3棟(20戸)を保有するオーナーとして、また入居者を募集している立場として、いろいろと考えた末の結論です。

そこで今回は、敷金・礼金の意味合い、そして礼金を支払うことでの家賃の変化をご紹介します。

これからアパート暮らしを考えている方への参考になれば嬉しいです。

目次

敷金・礼金とは?

賃貸物件契約の際に家賃とは別に敷金・礼金がかかる場合があります。

ここで、敷金・礼金とは・・・

敷金
  • 部屋の原状回復費用として予め払うお金
  • 契約終了後、原状回復費用を差し引いた分が戻ってくる
礼金
  • 大家さんにお礼の意味で払うお金
  • 契約終了後、戻ってこない

敷金に関しては退去時に退去者責任の修繕が必要になった場合、退去者がお金を払わないリスクを減らすために存在してます。

アパートオーナーがあらかじめ敷金を頂いていれば、高額な修繕費用がかかっても、敷金分までの修繕費用は回収できるからです。

もちろん、通常の生活で故意に壁を傷つけたりしない場合には、敷金は全額返金されます。

敷金に関しては合ってますが、礼金の意味合いは今となっては違います。

現在の礼金の意味とは

昔はアパートオーナーの立場が強く、礼金はオーナーさんにお礼として支払う要素が強かったです。

今は入居者がアパートを選ぶ立場になっているためお礼の要素は全くありません。

一部の地域では異なる場合もありますので悪しからず。

なぜ礼金が存在しているのか下記の2つのプランで紹介します。

礼金の有無によるプランの違い

例えば賃料が4万9千円(うち共益費3,000円)だとしましょう。

<礼金0円プラン>
家賃:5万2千円
<礼金2か月プラン>
家賃:4万9千円

礼金を2か月分支払った場合は、家賃を毎月3,000円下げています。

その理由は、アパート検索サイトで家賃5万円以内という条件にひっかかる効果があるからです。

今はスマホで賃貸物件を検索する若者が多いため、反響を増やすためのテクニック!

入居者のメリットとしては初期費用はかかるものの、毎月の支出を3,000円さげられます。

但し、礼金2か月分を回収するのに2年9か月かかります。

長期に入居する事が確実な場合は2年9か月以降は毎月3,000円お得になります。

ちなみに私の物件の募集広告は礼金0円礼金2か月プランの両方とも出しています。

結局どちらのプランがお得?

分岐点は2年9か月にあります。

上記よりも短期入居なら礼金0円長期入居なら礼金2か月分払うのがお得になります。

但し、礼金0円プランの場合に注意が必要です。

下記の様な違約金が発生する場合があります。

    居住年による退去費用の違いの例
  • 1年以内の退去 ⇒ 家賃2か月分
  • 2年以内の退去 ⇒ 家賃1か月分

入居1か月後に退去されても、オーナーにとってみれば清掃費や新たな募集費用がかかるので、その費用ですね。

そもそも賃貸物件は2年の契約がほとんどなので、礼金を2か月分支払って長く住んだ方がお得に出来ています。

お金がないから初期費用を浮かせようと礼金を払わなくても、長期的に見れば毎月の家賃が高くて家計を圧迫してきます。

    礼金0円プランだと…
  • 早期退去したら違約金で損
  • 結果的に長く住んでも損

うーん、やはり礼金を払わないプランは、初期費用が浮く以外のメリットが見つかりません。

一人暮らししたいならお金を貯めて礼金をしっかり払いましょう!

女性の方が堅実!?

私が所有している20部屋の統計ですが、30%にあたる6部屋が礼金2か月プランで契約しています。

統計が少なすぎて信憑性がありませんが、礼金を払うプラン加入者のほとんどが女性です。

女性の方が将来の事を堅実に考えてるのでしょうか?

まとめ

  • 礼金を2か月払うと家賃が約3,000円お得になる
  • 敷金・礼金0円プランは退去時に違約金が発生する可能性あり
  • 一人暮らしするならお金を貯めてから

今回はいろいろと細かい計算をしてみましたが、入居者の方がそこまで考えてるとは思いません。

入居の時点でお金がなければ、初期費用を浮かそうとするのは当然です。

所有物件の70%が礼金を払わないため、若者にはお金がないことが浮き彫りに!

アパート経営をしていて面白いのは、どのような目的で入居して退去していくのかが分かるところです。

人の動きを間接的に知る事が出来るのもメリットです。