
老後の生活に備えて貯蓄に励んだり、個人保険に加入される方もいますよね?
既に個人年金に加入済の方、検討中の方にお伝えします。
絶対に個人年金には入らないで下さい!
私は2つの理由から、個人年金を解約しました。
FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強を通して、お金の知識を得たからこそできた決断だと思っています。
目次
個人年金を解約した2つの理由
個人年金に加入したのは大学生の時です。
この時はまだ、将来に備えて保険に加入することが間違ってるとは思っていませんでした。
しかし、FPの勉強などを通してお金の知識を得ていく過程で、保険に対してだんだんと疑問を持つようになりました。
私の中でその疑問がどんどん大きくなり、主に以下2つのことがどうしても気になったので、解約にいたりました。
- 利回りが低い
- 保険の掛金を全額控除できない
1つずつ詳しく、自分の考えを述べていきます。
個人年金の解約理由1:利回りが低い
個人年金の利回りをご存じですか?
大手保険会社の個人年金で良くて『10%』です。
30年間運用しての数字ですが、すぐに良いかどうか理解できますか?
個人年金に加入した当時大学生の私では、とうてい理解できませんでした。
むしろ、確実に10%増えるから良い商品とまで思ってました。
個人年金には死亡保障や控除などもあるので、一概にこの数字だけでは判断出来ませんが、30年間で利回り10%って実はかなり低いです。
だって5%の配当金が出る個別株を購入すれば、30年間で利回り150%なんですよ。
株価の値上がりなどは無視しますが、配当金だけで資産が2.5倍です。
まぁもし死亡保障が必要な場合は、掛け捨ての保険に入れば良いかと思います。
個人年金の解約理由2:掛金を全額控除出来ない
個人年金とiDeCoの控除額を比べてみましょう。
分かりやすくするために、掛金は毎月1万円にします。
所得税率10%のとき (課税所得195万円超 330万円以下) |
所得税率20%のとき (課税所得330万円超 695万円以下) |
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税金の軽減額 (年間) |
所得税 4,000円 住民税 2,800円 合計 6,800円 |
所得税 8,000円 住民税 2,800円 合計 10,800円 |
所得税率10%のとき (課税所得195万円超 330万円以下) |
所得税率20%のとき (課税所得330万円超 695万円以下) |
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税金の軽減額 (年間) |
所得税 12,000円 住民税 12,000円 合計 24,000円 |
所得税 24,000円 住民税 12,000円 合計 36,000円 |
個人年金の場合、年間12万円支払っても所得税は最大4万円、住民税は最大2万8千円しか控除できません。
iDecoは全額控除出来るので、所得税率が高い人ほどメリットが出ます。
個人年金もiDeCoも60歳まで支払うことを考えると、30年間では50万円以上の差が出ることもあります。
そう考えると、あまり控除されない個人年金よりも、iDeCoの方がよっぽど良いと私は思います。
個人年金に代わる、資産の増やし方
では、個人年金を解約した場合は、どうやって運用したら良いのでしょう?
投資方法はたくさんありますし、人によって取れるリスクもスキルも違います。
なので個々のケースには当てはまりませんが、私がオススメと思う方法をご紹介します。
資産を増やす方法1:個人型確定拠出年金(iDeCo)の利用
- iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、加入は任意です。
- iDeCoはご自分で申し込み、掛金を拠出し、ご自分で運用方法を選んで掛金を運用します。掛金とその運用益との合計額を給付として受け取ることができます。
- iDeCoでは、掛金、運用益、そして給付を受け取るときに、税制上の優遇措置が講じられています。
老後資金作りの大本命です!
個人年金に一番似てますが、節税効果が圧倒的に違います。
- 掛金が全額控除
- 運用益が非課税
- 「公的年金等控除」又は「退職所得控除」の対象
所得税率が10%の場合、掛金の全額控除だけで年利20%いきます。
商品を自ら選択する手間と元本が保証されていないデメリットはありますが、かなり優遇された制度です。
元本割れが怖い場合、定期預金の商品も選択出来ます。
個人年金を検討中の方はiDeCoを優先的に検討してください!
掛金の額は企業年金の有無や公務員、自営業、サラリーマンで異なりますので確認してください。
資産を増やす方法2:ロボアドバイザーの活用
THEO、WealthNavi、楽ラップなどが有名です。
簡単なアンケートに答えるだけで商品の配分を考えて自動で購入してくれます。
手数料が1%かかりますが、とにかく楽なのがメリットです。
一括入金も出来ますし、毎月積立を選択することも出来ます。
ちなみに私は、手数料の1%が惜しく感じたので、残念ながらTHEOは解約しました。
しかし、初心者には心強いと思うので、オススメです。
メインではなく、追加の運用先として検討すると良いでしょう。
資産を増やす方法3:個別株の売買
資産運用の知識があって個別株に興味がある場合は、検討する価値あり。
但し、老後資金を作る目的なら、売却で利益を得るのではなく配当金重視がオススメです。
一括購入ではなく配当金が年利3~5%ある個別株を時期を変えて購入すると良いでしょう。
可能であれば会社の業種や国も分散すると、リスクを抑えられます。
最終的には値上がりも期待できますしね。
まとめ
- 個人年金は利回りが低い→私が解約した理由
- 資産を増やす方法は他にもある
- 老後資金はiDeCoが大本命
- 資産運用の知識を得よう
個人年金は大手保険会社の商品が多いです。
確かに一定の安心は手に入りますが、保険会社へ支払う手数料分の利益は減ります。
素人でもプロでも絶対儲かる運用方法なんてありませんしね。
だから資産運用の勉強を自ら行い、国内・海外・株・債券・不動産などに分散して投資した方が、賢いと私は常々思います。
安易に保険の窓口に相談するなどして、個人年金に加入するのは損ですよ!
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